69歳、この夏の初うなぎ ― 父が庭先でさばいたあの日から、半世紀かかりました
■ アフィリエイトブログで、記憶がまっさらだった夜
昨日も、仕事が終わってからアフィリエイトブログを書いていました。
アフィリエイトブログの投稿には、いろいろな決まり事があります。広告の掲示、A8ネットへの掲載URLの報告……。
一度はちゃんとやったんです。やったはずなんです。
でも、すっかり忘れておりました。まっさら。真っ白。生まれたばかりの69歳。
しかたないので、またジーニー(AI)に聞きながら、一手ずつ進めました。
ただ、これからも続けるつもりなので、今回は同じ迷子を三回目にしないぞと思いまして、教わった手順にその画面のスクショを貼った「自分アンチョコ」をPowerPointで作りはじめたんです。
これがいけなかった。
スクショを撮って、貼って、赤枠を描いて、位置を直して、また撮って……。
気がついたら、すっかり疲れちゃっておりました。
■ 18時30分、パソコンを閉じる
心の中の声。
「今日はもう限界だ。静かなお店で、ちゃんとした美味しいお料理が食べたい」
パソコンを閉じて、頭に浮かんだお店は――北千住の大戸屋でした。
「ちゃんとした美味しいお料理」で大戸屋が浮かぶ私の人生を、どうか笑ってやってください。でも本当に、疲れた夜の大戸屋はごちそうなんですよ。
いつも金曜の大戸屋は混んでいます。ところがこの日は、大雨が降ったせいか、珍しく空いていました。
雨よ、ありがとう。
■ 「本日からうな重が始まりました」
すぐに席へ案内されて、係の方がひとこと。
「本日からメニューに、うな重が始まりました」
……このタイミング。
疲れきって入ってきた69歳に、開始初日のうな重を差し出す。これはもう、ランプの魔人の仕事です。
ただ、ここで私の中の頑固じいさんが腕を組みました。
私のうなぎのこだわりは、「ちゃんとしたお店でしか、うなぎは食べない」。
■ 私がうなぎを嫌いだった理由
理由は、子どもの頃にあります。
たまに知り合いの方から、うなぎをたくさんいただくことがありました。
それを父が庭先でさばくんです。あの光景。
そして母が、鍋いっぱいに煮て、夕飯に出す。
子ども心に、うなぎはヘビみたいだし、ちょっと、どぶ臭い香りが鼻について、大嫌いでした。
まともに食べられるようになったのは、大人になってからです。
大人になってからも、たまにスーパーで買いましたが、やっぱり、あのどぶ臭さが鼻について、美味しいと思って食べられませんでした。
ただ、ちゃんとしたうなぎ屋さんのうなぎは、心から美味しいと思えたんです。
それ以来、「うなぎは安いところでは食べない」と決めていました。
しかも8月7日には、ちゃんとした鰻屋さんを予約してあります。まぁそこで食べればいいか、とも思いました。
■ 「鹿児島産」の四文字に負けた
でも、心の中で、頑固じいさんの隣に、欲張りじいさんが座りました。
「土用の丑の日は7月26日(日)だよ。今週じゃないか」
「メニューを見てみなさい。ほら、鹿児島産と書いてある」
「1.5万食限定だってよ。なくなったら終わりだってよ」

……はい。頼みました。
鹿児島産うな重、2,950円(税込)。
主義とは、こういうふうにして崩れていくものです。

■ 食べた結果、正直に申しますと
どぶ臭くは、まったくありませんでした。ここは合格です。
ただ、タレが、結構しょっぱかったです。私の口には合わないなぁと思いました。
しかし、ここで人生の妙。
しょっぱい分、ブラックニッカハイボールとジンレモンサワーが、それはもう見事に進むんです。

うな重が名脇役に転落し、缶が主役に昇格した夜でした。
ごはんが雑穀米だったのも、なんとなく健康にいいことをしている気になれて、ハイボールの罪が薄まった気がします。気がするだけです。
■ というわけで
この夏の初うなぎは、疲れた金曜の夜、雨のおかげで空いていた北千住の大戸屋で、頑固じいさんが欲張りじいさんに負けて食べた鹿児島産でした。
8月7日の「ちゃんとした鰻屋さん」の食レポを、どうぞお楽しみに。
そのときは、頑固じいさん、堂々と胸を張っております。
またね~ (^_^)

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