■ 出発の朝は、完璧だった(と思っていた)
一昨日の金曜日は、23時前に就寝。
翌朝は疲れを残さないように、いつもの5時20分起床はやめて、目覚ましを7時にセット。「鳴るまで寝ていよう」と心に決めて眠りました。
……が、6時20分にパチッと目が覚めました。
体内時計というのは正直なもので、目覚ましより先に鳴るんですね。
いつもの朝のルーティンをこなして、持っていく荷物をベッドにずらりと並べて、ホッとひと息。

2日間家を空けるので、ベランダの20鉢ほどのお花ちゃんたちに朝の水やり。バジルとミントを摘んで、今朝はお弁当なしのあっさりハムエッグで朝食にしました。
そして着替えを済ませ、予定より10分早かったのですが「早い分にはいいや」と、珍しく10分前に家を出ました。
「うまくいけば1本前の電車に乗れるかも」なんて思いながら足早に新八柱駅へ。ちょうどタイミングよく来た電車に飛び乗って、「ラッキー!」と思いました。
このときはまだ、自分が”タイムトラベラー”になっていることに、気づいていませんでした。
■ 電車の中で気づいた、恐怖の「消えた1時間」
電車に揺られながら、改めて自分で作った行動予定表と照らし合わせてみると……時間が全然合わないんです。
松戸から都内へ行くなら、ルートは決まっているし、電車は5~10分間隔でバンバン来ます。
でも、新八柱から館山へ行くというのは、人間の体でいえば心臓から足の指先に向かうようなもの。先へ行くほど枝分かれして、血のめぐり(=電車の本数)がどんどん悪くなるんです。
まず西船橋で東京方面と千葉方面に分かれ、蘇我で内房線と外房線に分かれ……。
案の定、勢いよく飛び乗った「1本前の電車」は、西船橋止まりでした。
西船橋での待ち時間は20分近く。ホームの椅子は満席。改札のほうまで座れる場所を探しに行きましたが結局見つからず、駅構内の大きなエアコンの前で風に当たりながら、予定表をもう一度にらんでいました。
すると――おかしいんです。
1本前の電車に乗っただけなのに、到着時間が「1時間」も早い。
よくよく見ると、自分のメモには「家を出る時間 8時48分」。
ところが時刻表の新八柱駅発車時刻は「9時58分」。
……1時間、書き写し間違えてました。

携帯の乗換案内で何度も調べ直しましたが、どれも乗り継ぎが悪い。
予定を作るときに大事なのは、
① ちゃんと調べる
② 調べたとおりに行く
の2つだと思っていましたが、今回学んだのは、
③ 調べた結果を正しく書き写す
でした。①と②が完璧でも、③で1時間消えます。
■ 11時40分、館山到着 🌴
途中は小雨がパラついていましたが、館山に着く頃には太陽が少し顔を出す程度に回復。駅舎のオレンジ色の屋根が南国の街らしくて、消えた1時間のことなど忘れて、気分が上がりました。


とりあえず海岸へ様子を見に行くと、柏洋スイマーズの仲間たち10人ほどが、ボランティアで大会を支援していました。知った顔に会えて、なんだかすごくホッとしました。

■ これから泳ぐ人の昼食ではない
お昼を食べようにも、会場近くにはお店がありません。500mほど先にファミレスのココスの看板を見つけたので、それを目指して歩いていたら、途中に「とまや食堂」という地魚のお店を発見。迷わずそちらに入りました。

頼んだのは本日のおすすめ「さしみあら煮定食(地魚4点+本日のあら煮)」2,080円。
お店はけっこう混んでいて、出てくるまで30分近く。
「これから泳ぐんだから、もっとあっさりした献立でもよかったかなぁ……」と、ちょっぴり後悔しながら待っていました。
そして登場した定食がこちら。

「この量、どうやって食べるの?」と思ったのは最初の10秒だけで、結局ぺろりと完食。あら煮にいたっては、猫もまたいで通る”猫またぎ”状態の、見事な骨だけになりました。
反省の色が、まったくありません。食べすぎたなぁと思いながら会場に向かいました。
■ オリンピアン直伝で発覚した、衝撃の事実
この日の午後13時30分~15時は、申し込んでいた「オリンピア貴田裕美と泳ごう! Y海’School」。
受付を済ませて、まずはオリンピックに3大会連続出場された貴田裕美先生の座学です。
主にヘッドアップスイムのやり方を教わったのですが、ここで衝撃の事実が発覚。
私が散々練習してきたヘッドアップスイムの、やり方が違っていたんです。
プールで、海練で、何回も何回も繰り返してきたあのヘッドアップは、いったい何アップだったのか……。
今更直せるだろうかと思いつつ、とりあえず教わった方法で泳いでみることにしました。
座学のあとは海に入っての実践です。私はオープンウォータースイム検定5級も受けるので、検定項目の実技も習いました。
その後、30mくらい離れた場所に置かれた3つの小さな黄色い三角ブイを回る練習へ。
ここでコーチから一言。
「水泳に自信がある人は手を挙げて!」
……つい、69歳の右手が挙がってしまいました。
おかげで10人ほどのメンバーの中で1番手で泳ぐことに。
1番手というのは、力が入るんですね。三角形のブイを1周してもたかだか100mなのに、もうそれだけでヘトヘト。
最初は右回り、次は左回り。「行ける人は2周でも3周でもどうぞ!」と言われて泳ぎ始めましたが、私は2周でやめておきました。
3周目に向かう人もいましたが、明日は本番。無理をしない勇気も、69年生きていれば身についています(手を挙げない勇気は、まだのようです)。
練習会が終わると、検定受験者は全員合格! オープンウォータースイム5級の認定証をいただきました🎉
せっかくなので貴田先生と一緒に写メも撮っていただき、そのあとみんなで記念撮影をしました。

■ 誰もいない海を、ひとりじめ
15時30分からは、大会本番のコースを泳げるというので試泳へ。
黄色い大きなブイが4つ。手前が樽型で、そこから四角形に3つ並んでいて、ぐるっと1周でちょうど1キロとのこと。
試泳に行くのが遅くなったおかげで、ほとんどの人はもう沖のほう。私は誰もいない海を、ひとりでゆったり泳げました。なんともぜいたくな時間です。
泳いでいる間、ウェットスーツのファスナーを上げる紐が腕にまとわりついて仕方なかったのですが、あとで見たら、紐の先端にはちゃんと両面テープがついていて、まとめられるようになっていました。
これも実際に着て泳がないと気づかないこと。やっぱり事前の試泳は大事です。紐の対策という、ずいぶん地味な収穫でしたが。
■ 忘れ物は、スリッパとタオル
今回は忘れ物ゼロのつもりでいましたが、浜辺ではくスリッパと、泳いだあとに体を拭くタオルを忘れたことに気づきました。
泳ぎ終わっても、拭くものがない。
ボランティアをしている仲間たちにバレると恥ずかしいので、とりあえず上半身だけウェットスーツをおろしてシャワーを浴び、荷物と靴を両手に持ち、濡れたまま、はだしで、そーっと会場を後にしました。
会場から見えない場所まで来てから足の砂を払い、靴を履き、途中で道も間違えて、約1時間かけてホテルに到着。
エントリーしたときには近場のホテルはもう満室で、けっこう離れたところしか取れなかったのです。こんなことになっちゃいました。

ホテルの受付で「予約の太田です」と伝えると、「はい、太田直人様ですね、ご確認が取れました」のすぐあとに、
「どちらから来られたんですか? ずいぶん大粒の汗をかいておられますね。すぐタオルをご用意します」。
そりゃそうです。海から来て、上はTシャツ、下はウェットスーツのまま1時間歩いてきたんですから。ダラダラ汗を流しながら宿泊カードを書いていると、受付の女性がひと言。
「それだけたくさん汗が出せるって、うらやましいですね。そこまで汗をかける人は、そういないですよ」
褒められたのか、そうでないのか。いまだによく分かりませんが、とにかく汗はかきました。
今回のお宿は、コンテナ型のホテル。ずらりと並んだコンテナの一つが自分の部屋という、なかなか面白い造りです。



部屋に入るなり、まずはお風呂にお湯を張りながらウェットスーツを脱ぎ、ビールとつまみを持ち込んで、湯船にドボン。そしてビールをゴクリ。
こんなおいしいビール、久しぶりだなぁ🍺
お風呂から上がって、荷物をリュックから出して、ベッドに横になったら……うとうとと1時間ほど眠っちゃってました。
■ バーミヤンと、北斗七星
目が覚めてから、Googleマップで近くのレストランを検索。行ってみたらちょうど閉店したところだったり、「花みずき」というお店は、なんと本日貸切。
今日の私は、電車といいお店といい、つくづくタイミングの神様に嫌われています。
それでまた国道沿いをダラダラ歩いて、バーミヤンを見つけて入りました。
バーミヤンってあまり入ったことがなかったのですが、いろんな種類の中華があって、おまけに格安。私的にちょっと感動しました。
あったかいものが食べたかったので、厚切り焼豚のバーミー麺(そば)に。合わせたのは赤ワインです。
午後に海で泳いで、試泳して、ノートパソコン入りの重いリュックをしょって1時間歩いて汗をかいた体に、こってりしたバーミー麺が染みわたる、染みわたる。
厚切り焼豚と赤ワインのマリアージュも、大変goodでした。


帰り道。お腹も膨れ、程よく酔っぱらって国道沿いの歩道を歩きながら、ふと夜空を見上げると、パラパラと星が。
星座アプリのステラで調べたら、見えていたのは北斗七星。改めて肉眼で見ると、きれいに7つの星が並んで、雲の切れ間から北極星まで見えました。
ほかにも見えないかなと右(東)のほうを見ると、ポツンとひとつ。調べたら、わし座のアルタイルでした。
そうか、北に向かって右の東の空に夏の大三角、左の西側に北斗七星。あぁ、こういう位置関係かと、ひとり夜道で納得。
残念ながらデネブとベガは雲の中でしたが、ほろ酔いのまま、爽やかな夜風に吹かれながら帰ってきました。

さて、明日はいよいよ3キロの本番です。
予定表の書き写しは、もう間違えません。たぶん。
それでは、この続きは、また明日~ (#^^#)


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