毎年この季節になると、八柱駅前の小さなスーパーの軒先に小さなお客さまがやってきます。そう、ツバメです。
今年も無事に巣づくりが始まり、わたしはツバメファンとして、その様子をiPhoneでコツコツ撮りためてきました。4月の終わりから6月まで、約2か月間の成長記録。卵を温める親鳥から、巣立ち間近の若鳥まで——その一部始終を、ぜひ一緒にご覧ください。
写真の日付は、撮影データから正確に拾い出しています。「いつ何があったか」がきちんと並ぶと、命の物語がぐっと立ち上がってきますよ。
まずは、ツバメってどんな鳥?
観察記録に入る前に、ツバメの基本をおさらいしておきましょう。
ツバメは「渡り鳥」です。冬の間は東南アジアやオーストラリア方面で過ごし、春になると海を越えて日本へやってきます。だいたい3月〜4月ごろが到着の時期で、「春の使者」とも呼ばれる、季節を告げる鳥なんですね。
巣づくりは、泥と枯れ草を唾液で固めて、民家の軒先やお店の入り口など、人の出入りが多い場所に作るのが特徴です。これは天敵のカラスやヘビが近寄りにくいから、と言われています。人のそばを”安全地帯”として選ぶ、なかなか賢い鳥なんです。
子育ては夫婦の共同作業。メスが卵を温める期間はおよそ2週間。ヒナがかえると、両親が代わる代わる虫を運び、3週間ほどで巣立っていきます。
そしてツバメは、田畑の害虫をたくさん食べてくれる「益鳥」。昔から「ツバメが巣を作る家は栄える」という言い伝えがあるのも、こうした縁起の良さからきています。
成長の記録|2026年・春から初夏へ
抱卵の日々(5月)
【写真:IMG_5731-1(4月30日)】

最初に気づいたのは4月の終わり。親ツバメが巣にちょこんと座って、白いお腹をこちらに見せていました。「あ、今年も来てくれたんだな」と、毎年のことながら嬉しくなる瞬間です。
【写真:IMG_5784(5月3日)】

頭をくるんと丸めて休憩中の一枚。
【写真:IMG_5894-1(5月6日)】

巣にぴったりと収まっています。このころから、本格的な抱卵が始まったようです。
【写真:IMG_5915(5月8日)】

朝、巣を離れてスーパーのシャッターの上の開いているところにとまる親鳥。ずっと巣にいるわけではなく、こうして羽を休めることもあるんですね。
でも、このスーパーのシャッターの上が空いているおかげで、このスーパーの軒先に巣が作れたわけですから、このシャッターにも感謝です。
【写真:IMG_6025(5月14日)】

巣にすっぽり収まって、じっと卵を温めています。
【写真:IMG_6217(5月23日)】

お尻と尾羽をこちらに向けて、ひたすら抱卵。
【写真:IMG_6294(5月28日)】

まだ温め続けています。約2週間というのは、見守る側にもなかなか長く感じる時間でした。がんばれ、親鳥!
ヒナ誕生、そして子育て(6月)
【写真:IMG_6595(6月4日)】


巣の中に、黄色いお口が見えました!ヒナの誕生です。小さな命がかえった瞬間に立ち会えるのは、本当に幸せなことです。
【写真:IMG_6723(6月7日)】

何匹いるのかな・・・1匹ははっきり見えますが、あとは、羽毛が見えてるだけで、よく分かりません。
【写真:IMG_6723(6月11日)】

巣のふちに、ヒナの気配。少しずつ大きくなっています。
ヒナは、4羽いるようです。去年の1回目も4羽で、みんな無事に巣立ちました。今年もみんな元気に巣立って欲しいなぁ・・・なんて思っています
【写真:IMG_6746(6月13日)】

親がヒナにごはんを運んできた、まさにその瞬間。親鳥の働きぶりには、ただただ頭が下がります。
【写真:IMG_6748(6月13日)】

「ちょうだい!」とばかりに大きなお口を開けるヒナたち。元気いっぱいです。
【写真:IMG_6912(6月18日)】

だいぶ黒っぽくなってきました。羽が生えそろってきたヒナたちです。いつの間にか巣が縮んじゃって、奥の1匹は、きっと、他のヒナの上に乗っかっていると思います。
【写真:IMG_6927(6月20日・朝)】

シャッターの上部に親が2羽。子育ての合間の、つかの間の休憩でしょうか。
【写真:IMG_6935(6月20日・夕)】

ヒナが巣の中で羽づくろい。身だしなみを整える姿が、もう一人前です。
巣立ちへ(6月下旬)
【写真:IMG_6956(6月21日)】

3羽のヒナが、ぎゅっと顔を並べています。すっかり立派な顔つきになりました。あと、1羽は、確認できませんでした。3匹の後ろに隠れていることを願っています。
【写真:IMG_6986(6月22日)】

シャッターの上部にとまる若鳥。巣立ちが近づいてきたサインです。
【写真:IMG_7001(6月23日)】

残った2羽も、巣のふちで羽ばたきの練習。もうすぐ、この空へ飛び立っていきます。
ジーニーに聞いてみた|観察してわいてきた疑問
ツバメを見ていると、次から次へと「どうして?」がわいてきます。そこで、わたしの相棒・AIのジーニーに、観察中の疑問をぶつけてみました。
Q. 卵は何日くらいでヒナにかえるの?
ツバメの卵は、親が温め始めてからだいたい13〜17日(約2週間)で孵化します。今年の巣を振り返ると、5月中旬にはしっかり抱卵していて、6月4日に黄色いお口が見えました。計算がぴったり合っていますね。
Q. 親鳥は何時ごろからエサ取りに行くの?
ツバメは夜明けごろから活動を始めて、日が暮れるまで虫を追いかけます。ヒナがいる時期は、明るいうちずっと、何十回も巣と空を往復する超ハードワーク。わたしの写真に夕方(18時台)が多いのは、一日働いて巣に戻ってきた時間帯だったからなんですね。
Q. 一昨日の朝、ツバメ2〜3羽が巣の周りを低空でぐるぐる飛び回っていました。ケンカ?
おそらく「飛び方の練習」です!巣立ち直後のヒナは、親に誘われながら巣の周りを飛んで飛行訓練をします。ケンカに見えたのは、親子で追いかけ合う練習飛行だった可能性が高いです。その日の夕方、巣に2羽しかいなかったのは、2羽が無事に巣立っていったサインかもしれません。
Q. 巣立った後は、どこで寝泊まりするの?
巣立ってすぐは夜だけ巣に戻ることもありますが、しばらくすると親元を離れ、河川敷のヨシ原などに集団でねぐらをとるようになります。夏には何千、時には何万羽ものツバメが一か所に集まって眠る「ツバメのねぐら入り」という壮観な光景も見られるんですよ。
Q. 巣立った後も親子でいるの?それとも単独行動?
巣立ち後1週間〜10日くらいは、親がまだエサをあげたり飛び方を教えたりして面倒を見ます。その後はだんだん独立して、若い同士で群れて過ごすように。そして秋になると、みんなで東南アジアへ大移動。来年の春、また戻ってくる——これがツバメの一年のサイクルです。
おわりに|来年も、待ってるよ
実は去年も、この同じ巣で4羽のヒナが巣立っていきました。同じつがいかどうか確かめるすべはありませんが、ツバメは前の年と同じ巣に戻ってくる習性が強い鳥です。「もしかしたら、あの子たちが帰ってきてくれたのかな」——そんなふうに想像すると、なんだかロマンを感じます。
小さな命が、わたしたちのすぐそばで懸命に育っていく。その姿を毎年見られることは、とても嬉しいですし、空を見上げて、ツバメがいると、「この前、スーパーの軒先で生まれたツバメちゃんかい?」なんて、声をかける楽しみもできましたしね。
巣立っていったツバメたちが、遠い空の旅を無事に終えて、来年もまたこの軒先に帰ってきてくれますように。
それでは、また来年の観察日記で… でも、去年も、この巣で、2度ヒナがかえりましたから、これからも朝晩の通勤の時に観察を続けようと思っています。
みなさんも、ツバメの巣を探してみてくださいね~ きっと、良い事がありますよ~。
【PS:日曜日に海練習に行ったとき、休憩で立ち寄った市原SAの入口の軒先(2ヶ所)に、ツバメが巣を作ってましたよ。】

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