69歳の直ちゃんです。
昨日の千葉県の豪雨で、私が受けた「被害」のお話です。
先に言っておきますと、いちばんの被害は電車でも革靴でもなく、家で待っていました。
昨日は木曜日。本当ならテニスレッスンの日でしたが、お盆でお休み。
時間ができたので、仕事が終わってから職場でのんびりブログを書いていました。
18時30分、LINEの着信音。
お友達のAさんからでした。
「松戸は大雨だから、早く帰った方が良いですよ」
なんてご親切なLINE。
添付の動画を見たら、Aさんちの前の道路が川になっていて、歩いている人のヒザ下あたりまで水が来ています。

Aさんの家と私のマンションは、自転車で30分くらい。
つまり、他人事ではありません。
それでもこの時はまだ平常心で、「ありがとうございました〜」なんて返信して、
「雨、いつごろ小降りになるのかな」と携帯で天気予報を見たら、
墨田区「これから大雨」
松戸市「当分大雨」


つまり、「小降りになる機会は、ありません」という予報です。
ここでやっと目が覚めました。
あわててパソコンを落として、着替えて、一番大きなビニール傘をつかんで、東京スカイツリー駅へダッシュです。
電車はいつも通りの混み具合。
北千住で常磐線に乗り換えたら、10分ほど遅れていて、ホームは人でいっぱい。
ちょうど遅れていた電車がすべり込んできたので、強引に乗り込みました。
この時の私は、
「電車が遅れてたおかげで、ちょうど乗れた。ラッキー」
なんて思っていました。
……この考えが甘かったことを、69歳はこのあと思い知ります。
北千住から松戸は1駅、10分ほど。
「満員電車でも10分の我慢だからなぁ」と思っていたら、車内放送。
「大雨の影響で、速度を落として運行する区間があります」
雨で速度を落とす……初めて聞く放送です。
「なんで雨くらいでスピード落とすのかなぁ」なんて、まだのんきに思っていました。
そうしたら今度は、車内の電光掲示板に、
「京成金町線、大雨のため運転取りやめ」
「京成」の2文字にドキッ。私が次に乗るのは京成線です。
「いや、金町線だから路線が違う。セーフセーフ」
と自分に言い聞かせました。
そうしたら、松戸駅の手前700メートルくらいで急停車。
「前の電車との間隔が詰まったため急停車しました」
つづけて、
「松戸駅でSOSボタンが押されましたので、安全確認をしています」
満員電車の中で5分ほど停車。
それでもやっと松戸駅に到着して、階段をのぼりながら考えていたのは、
「さっさと京成線に乗り換えて、八柱でビール飲みながらご飯を食べて帰ろう」
松戸まで来れば、八柱まではあと10分もかかりませんので。
ところが、階段をのぼり切ったら、乗換口の通路が人でギッシリ。
「あれ? どうしたの?」
少しずつ前に進んで、駅員さんの声に耳をすませたら、
「現在、京成線は大雨のため運休しています。復旧の見込みは分かりません」
ガーン。
台風で運休は経験がありますが、雨で運休は初めてです。
ここで、私の中で緊急作戦会議が始まりました。
歩くじいさん「この雨の中、傘さして八柱の家まで歩く。約1時間だ」
ビールじいさん「いやいや、松戸のお店でビール飲みながら夕飯を食べて、電車が動いたら帰ればいいじゃないか」
ちなみに「タクシーに並ぶ」という案は、この状況では何時間かかるか分からないので、審議もされずに却下です。
私は決心が早いんです。
歩くじいさんの勝ち。すぐに家に向かって歩き始めました。
道は分かっていますので、あとはひたすら、雨の中。
傘に、革バッグに、お弁当バッグ。両手をふさがれたまま、ずんずん歩きます。
途中、「タクシーが拾えたら…」なんて淡い期待もありましたが、
出会うタクシーは全部、黄色い文字の「回送」。
赤い「空車」は1台もありません。
きっとこういう時は「途中でお客を乗せずに、まず駅に戻る」なんて決まりがあるんだろうなぁ、と勝手に納得しました。
雨に濡れるのは平気ですが、心配だったのは足元の革靴です。
プラダの靴でなくてよかったですが、それでもお気に入りのリーガルの1足。
びしょびしょになっていくのは、心苦しかったです。
15分ほど歩いたところでコンビニに寄ってトイレを済ませ、また、ひたすら歩きます。
雨の中を歩いていると、いろいろなことを思い出すものです。
「あれ? 雨の中ずぶぬれで歩くの、ちょっと前にもあったような……」
そう、今年の1月、Nさんとオーストラリア・ニュージーランドクルーズに行った時。
大雨のシドニーで、ホテルからオペラハウスまで、道に迷いながら歩いたんでした。
「あの時、オペラハウスで飲んだビール、おいしかったなぁ……」
あとは、
「今日はもともとテニスの日だったんだから、代わりの運動ができてよかったな〜」
なんてことも。
69歳、ポジティブ変換だけは得意です。
家の近くのお店で夕飯を、とも思いましたが、足はびっしょり、体は汗でびっしょり。
こんな格好でビールを飲んでもおいしくありません。
家に一番近いコンビニで、ビールとサンドイッチを買って、ゴールです。
家に帰り着いて、靴を脱いで、ホッとしたのもつかの間。
出がけに、リビングの北側の窓を10センチほど開けていったのが、命取りでした。
床に、水たまり。
おまけに、窓際のベッドの枕元が、シットリ……。
1時間歩いてきた69歳、休む間もなく雑巾タオルで窓ぎわと床を拭きます。
つづいて革靴の救護活動です。
表面の水気をトイレットペーパーでふき取って、靴の中に湿気取り用のトイレットペーパーを詰めていたら、右足の靴底の皮が割れているのを発見……。
何度か修理していて一番下の底はゴムなので普通に歩けていましたが、ちょっとガツガツ歩きすぎたと反省しました。
その後、服を脱いでシャワー。
それは、それは、気持ちよかったです。
すぐにパンツだけ履いて、缶ビールをプシュッ。グビグビ……いや〜、生き返りました。
サンドイッチとビールという組み合わせ、結構好きなんです。

テレビをつけたら、千葉県の大雨のニュースばかりでビックリ。
幸い、私の住んでいるところは比較的高台なので、家の浸水の心配はありません。
そして、私が家に着くまで京成電車は動いていなかったそうなので、松戸駅での私の決断は間違っていませんでした。
そう思ったら、チョッピリ嬉しくなりました。
本当に、日本全国で「想定外」のお天気になっていますので、みなさんもお気をつけくださいね〜。
特に、窓の「ちょっと開け」にも、ね。
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