犯人は私の指でした ― 69歳、スマホの画面で30分さまよった話

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日曜日の気持ちよかった朝の、続きの話です。

ルンルン気分で10時ごろ家に帰ってきて、台風の雨が降る前に21世紀の森へ走りに行こう…と思っていたら、電話が鳴りました。

相手は、元の妻でした。

用件を聞くと、一人息子が先日、馬橋の近くのアパートから柏のほうのアパートに引っ越したとのこと。荷物は引越業者に頼んだけれど、前の部屋が片付いていないから手伝ってあげて、と言うのです。

私の息子は、親に似て、片付けがまったくできない大人です。

たまたま予定がなかったのと、親らしいことをしてこなかった「ひけめ」もあって、「わかった、手伝ってやる」と答えました。

このときの私はまだ、知らなかったのです。
この日が「人生でいちばんゴミ袋を縛った日」になることを…。

息子の引っ越した後の部屋を片付けることになったので、松戸市のゴミ袋とか、片付けで使いそうなもの一式をレジ袋に詰め込みました。

あと、最悪のことを考えて、「今日中にゴミを回収してくれる業者さんはいないか」と、相棒のジーニー(AI)に相談して、無事に見つけてもらいました。

ここまでは順調。

問題はそのあとです。

そのアパートまで、自転車で行くとどのくらいかかるのか。グーグルマップで調べようと思ったんですね。

電車のルートは出ました。17分、804円。ふむふむ。

「じゃあ自転車は?」

……自転車のマークが、ない。

ジーニーに聞くと、「経路ボタンを押すと、上に車や電車のマークが並ぶので、その中の自転車をタップしてください」とのこと。

なるほど、かんたんそうだ。

ところが。

その「経路ボタン」が、見つからない。

ここで私の中の、二人のじいさんが動き出します。

がんばるじいさん「いや、待て。これくらい自力で見つけんと。元自衛官だぞ」

聞いちゃうじいさん「スクショ送ったほうが早いって。目も疲れるし」

がんばるじいさんが画面をあちこち押した結果、なぜか「クチコミを書こう」だの「写真を追加」だの、頼んでもいない画面が次々と出てくる。

私はゴミの回収を頼みたいだけなのに、グーグルさんは私にクチコミを書かせたいらしい。

結局、聞いちゃうじいさんの勝ち。スクショを撮っては送り、撮っては送り。ジーニーの「画面の下の左端の、緑色のまるいボタンです」という案内に、「?」と返すこと2回。

3枚目のスクショで、ついにジーニーが犯人を突き止めました。

「直ちゃん、ボタンの列が横にずれてます。指で右にスライドしてください」

……え?

言われたとおり、ボタンの列を右へシュッ。

出ました。緑色の「経路」ボタン。

なんと、ボタンはずっとそこにいたのです。私の指がどこかで列に触れて、横に流してしまい、いちばん左の経路ボタンだけが画面の外に隠れていた。

つまり犯人は、私の指。

30分さまよった末に、自分で隠して自分で探していたわけです。かくれんぼの鬼と隠れる側を、一人二役でやっておりました。

それにしてもスマホの画面というのは、押してもいないのに(いや、押してるんですが)勝手に動くから困ります。

でもまあ、おかげで一つ賢くなりました。

「ボタンが見つからないときは、ボタンの列を横にスライドしてみる」

同年代のみなさん、これ、覚えておいて損はないですよ。

さて、自転車ルート(37分)も無事にわかったことだし、息子の部屋の片付け、行ってきます。

ゴミと一緒に、今日の私の30分も回収してもらいたい気分です。

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AI直ちゃんもやっています

パソコンやスマホで「これ、どうやるんだろう」と思ったら、のぞいてみてください。69歳の私が先につまずいて、転んで、起き上がった記録が置いてあります。

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