69歳の直ちゃんです。
土曜日の夜、うちのマンションの4階のベランダから、スカイツリーと三日月を撮りました。

実はこのとき、私は月どころではありませんでした。
先日の記事に書いた、実家から届いた着物3セット。
メダルを処分してあけた場所に、その着物を片づけている真っ最中だったのです。
ふとベランダの外を見ると、スカイツリーの上に三日月。
片づけじいさん「今日は片づけの日だぞ。手を止めるな」
撮りたいじいさん「でも、あの月はいましかないぞ」
さあ、どうする。
■まさかの「カップラーメン方式」
そこで考えたのが、これです。
iPhoneのタイマーを5分にセット。
鳴ったらベランダに出て、パチリ。
部屋に戻って、着物の片づけ。
次は3分にセット。
鳴ったらベランダへ。
ちょっと早かったら、少し待ってパチリ。
また3分セットして、片づけへ。
……ピピピッ、パチリ。
……ピピピッ、パチリ。
まるでカップラーメンです。
3分ごとに、月の出来上がりを見に行く69歳。
片づけと撮影の、二刀流。
……と言えばカッコいいのですが、どちらかと言えば、頭の中は片づけのほうでいっぱいでした。
■スカイツリーに、月は刺さらない
じつは、家から空を撮るのは初めてではありません。
夕日のダイヤモンド富士を撮ったこともありますし、スカイツリーの同じような写真も撮ったことがあります。
だから、本当はちょっと期待していました。
欲張りじいさん「スカイツリーのてっぺんに、三日月がグサッと刺さったら最高だなぁ」
天文検定じいさん「位置関係からして、今日は無理ですね」
欲張りじいさん「……だよね」
星空宇宙天文検定、こういうときは夢を見させてくれません。
■金色から、オレンジ、そして深い赤へ
でも、この夜はうれしい誤算がありました。
地平線の近くまで、雲がなかったのです。
スカイツリーの真上にあったころ、月は金色。


それが、だんだんオレンジ色に。


そして最後は、深い赤色に。


月が低くなるほど、光は長い長い空気の層をくぐってきます。
青い光は途中で散らばって、赤い光だけが届く。夕焼けと同じ理屈です。
……と、天文検定じいさんが頭の中で解説していましたが、
目の前の景色は、そんな理屈を忘れるくらい神秘的でした。
しかも、スカイツリーまで協力してくれました。
青、紫、赤、緑、水色……と、撮るたびに灯りの色が変わってくれる。
3分ごとにベランダに出ると、毎回ちがう景色が待っている。
「だるまさんがころんだ」みたいに、私が目を離したすきに、月はこっそり沈み、スカイツリーはお着替えをしているのです。
■そして、緑のヤツ
あとで写真を見返して、気がつきました。
どの写真にも、空の上のほうに、緑色のクネクネしたものが写っている。
ロマンじいさん「UFOだ! 松戸上空に来た!」
天文検定じいさん「それ、たぶん『ゴースト』です」
ロマンじいさん「おばけ!?」
天文検定じいさん「明るい光がスマホのレンズの中ではね返って写り込むもの。月と一緒に動くんです」
UFOの正体は、私のiPhoneでした。
ちょっと残念。
■あとから見るほうが、幻想的
撮っているときは、正直、片づけに夢中でした。
でも、あらためて7枚を並べて見ると、
そのとき以上に幻想的に感じるから不思議です。
3分ごとに区切って見ていたものを、あとからつなげて見ると、
金色の月が、ゆっくり深紅に沈んでいく、ひとつの物語になっていました。
着物は片づいて、月の写真も撮れた。
カップラーメン方式、なかなか悪くありません。
ただ、ひとつだけ反省。
夢中になって、カップラーメン本体は食べ損ねました。
……というのはウソです。
【PS:昨日(月)のスカイツリーと赤ワインと半月と】


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