こんにちは、69歳の直ちゃんです。
昨日は、自分の「ボケ」をしみじみ感じた一日でした。
しかも1回ではありません。2回です。いや、数え方によっては3回です。
■朝8時30分、ポケットにカギがない
職場に着いて、ふとズボンのポケットをさわったら……ない。
家のカギがない。
カバンの中身を全部出しました。
ズボンのポケットに穴が開いていないかも確かめました。
ありません。
ここで私は、ひとつの結論にたどりつきました。
「たぶん、カギをかけてこなかったんだな」
……結論としては、なかなか怖いです。
でも、今から家に帰るわけにもいきません。
「まぁ、そういうことにしておこう」と、仕事を始めました。
■完璧なはずのルーチン
うちのカギは、不用心なんですが、玄関の入り口に掛けてあります。
そこなら忘れないし、取りに戻らなくていいからです。
毎朝の手順はこうです。
①靴をはく
②バッグとお弁当バッグを持つ
③玄関のカギを取る
④扉を開ける
⑤外に出て、カギをかける
もう何年も続けている、完璧なルーチンです。
……のはずでした。
■犯人は、ゴミとお花
昨日は不燃ゴミの日でした。
ゴミの日もよく忘れるので、朝、食器を洗い終わったら、玄関の外に出しておくことにしています。
こうすれば、出勤のときにいやでも目に入りますから。
中身は、水泳大会の金属のメダルが入っていたプラスチックのケース。
レジ袋に2袋ぶんです。
さて、昨日の朝。
靴をはいて、扉を開けたら、まず目に入ったのがゴミ袋。
「よし、忘れずに持っていくぞ」
次に目に入ったのが、玄関の外に飾っている菊、ケイトウ、コキア。


「そうだ、水をやらないと」
置いてあるジョウロでお花に水をあげて、ゴミ袋を2つ持って、階段をスタスタスタ……。
ゴミも忘れなかった。
お花の水やりも忘れなかった。
いちばん大事なカギだけ、きれいに忘れました。
忘れないための工夫を2つ重ねたら、いつもの順番が押し出されてしまったようです。
■インフルエンザの予防接種へ
14時30分、職場でインフルエンザの予防接種の話になりました。
仲のいい職場の2人は、もう打ったとのこと。
それなら私も、と八柱の足立中央クリニックに電話をしたら、
「17時半までに来ていただければ打てますよ」
17時20分にすべりこみ。
問診票を書いて、先生の問診を受けて、看護師さんにチクッと打ってもらいました。
看護師さんからの注意は3つ。
・打ったところは揉まないでください
・お風呂はいいですが、汗をかくような運動は控えてください
・お酒も控えてください
はい、わかりました。
(このときは、本当にそう思っていました)
■自分の家に「こんにちは〜」
クリニックから家までは2分くらい。17時50分に到着しました。
ドアノブを下げて引いたら……何の抵抗もなく、スーッと開きました。
いつもの場所には、カギがちゃんとぶら下がっていました。
ほっとしたのもつかの間。
もしドロボウさんが中にいたら大変です。
「こんにちは〜」
「こんにちは〜」
自分の家に、2回あいさつしました。
返事はありません。
念のため、靴をはいたまま、恐る恐る部屋の中へ。
……誰もいませんでした。
よかった。
靴を脱いで、干していた洗濯物を取り込んで、時計を見たら、まだ18時。
■「1杯だけなら」会議
時間があると、飲みたくなるのが私の性格です。
頭の中で、さっそく会議が始まりました。
言いつけ守りじいさん「看護師さんに『お酒は控えてください』って言われたばっかりだぞ」
ワイン1杯じいさん「1杯だけだよ、1杯だけ。それなら“控えた”うちに入るって」
勝ったのは、ワイン1杯じいさんでした。
ママチャリに乗って、線路の反対側にあるジョリーパスタへ🚲
注文は「ジョリパセット」。
赤ワイン1杯に、前菜4種盛りの「アンティパストミスト」、それに海老のフリッター。
これじゃちょっと足りないかなと、バジルピザ(小)も追加しました。
■写メを撮ろうとしたら
赤ワインがきて、前菜の盛り合わせがきて、さあ写メを撮ろう……と思ったら、スマホがない。
「あ、家に置いてきた」
でも、たまには写メなしで、目の前の料理をじっくり味わうのもいいもんだ。
そう思って赤ワインをひと口。おいしい🍷
海老をパクリ。おいしい。
そのとき、ふと思ったんです。
「……あれ? 財布、持ってきたかな?」
その日は、旅行の読み物を入れるために、黒いプラダのバッグを持ってきていました。
中をのぞきます。
ありません。
そもそも、入れた覚えがありません。
スマホがないから、Suicaでも払えません。
あらららら……。
お金を1円も持っていないのに、ワインを飲んで、料理を食べている。
これはもう、立派な無銭飲食です。
■人質はプラダ
あわてて店員さんに声をかけました。
「お財布を忘れてきちゃいました。今から取りに行ってきます」
店員さんも、こういうときどうしたらいいのか、困った様子。
少しして「ご自宅までどれくらいですか?」と聞かれました。
「線路の反対側なので、5分くらいで戻れます」
そして、椅子に置いていた黒いプラダのバッグを指さして、
「これを人質に置いていきます。すぐ戻りますので!」
69年生きてきて、バッグを人質にしたのは初めてです。
中身は旅行の読み物だけですが、見た目はいちおうプラダなので、人質としては合格だと思います。
ママチャリを飛ばして家に帰り、財布とスマホをつかんで、またママチャリを飛ばして戻りました。
お店に入って、さっきの店員さんを見つけると、向こうも「ほっ」とした顔。
きっと、本当に戻ってくるか心配だったんだと思います。
私も同じくらい、ほっとしました。
■2口目のワインは、格別
席に戻って、赤ワインをひと口。
最初のひと口より、ずっとずっとおいしかったです。
人間、身の潔白が証明されると、ワインまでおいしくなるようです。

ちなみに、この写真があるのは、一度家に帰ってスマホを取ってきたおかげです。
ケガの功名、というやつですね。
いちばん気になっていたのは、追加で頼んだバジルピザでした。
「テーブルの上で、冷えちゃってるだろうなぁ……」
ところが、席についてちょっとしてから、焼きたてのピザが運ばれてきました。
きっと、私が戻るまで焼くのを待っていてくれたんだと思います。
お店の方、本当にありがとうございました。
そのピザが、また本当においしかった🍕

■そして、1杯が3杯に
赤ワインの1杯目を飲んで、2杯目を頼みました。
まだちょっとお腹がすいていたので、締めのスパゲッティを注文。
締めのスパゲッティを水で食べるのもなんなので、3杯目の赤ワイン。

「なんだ、3杯飲むなら、最初からデキャンタにすればよかった」
……反省するところは、そこではありません。
看護師さんに「お酒は控えてください」と言われた日に、3杯。
控えたのは、デキャンタだけでした。
看護師さん、ごめんなさい。
■昨日のボケのまとめ
・家のカギをかけずに出勤
・スマホを持たずにお出かけ
・お財布を持たずにジョリーパスタで飲み食い
・「1杯だけ」のつもりが、3杯
最後のひとつは、ボケではなく、ただの欲張りかもしれません。
カギを忘れても、財布を忘れても、なんとかなった一日。
お店の方のやさしさと、焼きたてのピザのおかげで、最後は「楽しい一日だった」で終われました。
次にジョリーパスタに行くときは、財布を確かめてから、ワインを頼もうと思います。
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