おはようございます。
69歳の直ちゃんです。
先週、本棚を整理していたら、奥のほうから1冊の薄い本が出てきました。
NHKのEテレ「100分de名著」のテキスト。
フランスの作家ボーヴォワールの『老い』を、東大名誉教授の上野千鶴子さんが解説した、全4回分の番組の本です。
…と書くと、なんだかボーヴォワールを原書で読んだみたいですが、
読んだのは、あくまで「解説のテキスト」のほうです。
そこは正直に言っておきます😅
よく見ると「2021年7月」と書いてありました。
ちょうど5年前。
当時の私は64歳です。
64歳の私にとっても、「老い」はもちろん大きなテーマでした。
何かヒントがあるかなぁと思って、番組を見ながら、このテキストを読んでいたんですね。
そして5年たった今。
中身は、きれいさっぱり忘れていました。
(これもまた、老いです)
表紙には、こんな言葉が並んでいます。
「年齢に抗(あらが)わない」
「怯(ひる)むことなく、老いさらばえよ!」
……かっこいい。
このとき、私の心の中で、2人のじいさんが顔を出しました。
かっこよく老いたいじいさん
「ほら、読み直せば、きっと老いに対する前向きな答えが見つかるぞ。69歳の今なら、分かるはずだ!」
正直じいさん
「いや、5年前も同じこと言って読んでたよね?」
かっこよく老いたいじいさんが勝ちまして、
コーヒーをいれて、ページをめくりました。
さて、結論です。
……よく分かりませんでした。
そして、自分が思っている「老い」への向き合い方の、答えにはならないなぁと思いました。
しかも、読み終わってから、ふと思い出したんです。
「あれ? 5年前も、まったく同じことを思ったな…」
5年ぶりに読んで、5年前とまったく同じ感想。
つまり私の頭は、この5年間、1ミリも成長していない。
……いや、待ってください。
見方を変えれば、5年間、1ミリも老いていないとも言えます。
ここは前向きに、そっちで受け取っておくことにします😊
冗談はさておき。
老いていくことに、何かかっこいい言葉や、キラキラした未来が待っているわけではないですよね。
それは、69歳になった今、体でよく分かっています。
テキストには、「老い」についての辛辣で、生々しい話もたくさん書いてあって、
正直、だいぶ滅入りました。
まぁ、きっと、それが「老いる」ということの本当の姿なんだと思います。
ボーヴォワールさんも、上野千鶴子さんも、
たぶん、そこから目をそらすな、と言っているんでしょうね。
それでも私は、明日もテニスに行って、泳いで、走って、
おいしいものを食べて、このブログを書こうと思います。
かっこよくはないけれど、それが今の私の「老い」への向き合い方です。
そんな、秋の読書感想文でした。
最後に、ひとつお願いがあります。
「老いるって、素晴らしい!」
そんなことを知っている方がおられましたら、
ぜひ、コメントで教えてくださいね。
5年後に、このテキストをまた本棚の奥から発掘したとき、
「今度は、ちょっと分かった」と言えるように。
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