土曜日、小雨降るなか、松戸市博物館に異形土器展に行ったお話しです。
松戸市に延べ30年以上暮らしてますが、松戸市博物館には初めて行きました。
場所は、「松戸市21世紀の森公園」の一角にあり、「森のホール」の反対側にあります。
きっと、松戸市民のほとんどが、何処にあるかも知らないと思います。
展覧会の内容は、標題のとおり「異形な土器」が展示してあります。
「異形」とは、土器の中でも、「食材を煮炊きする鍋や、水をためる壺のように、用途が分かっている土器ではないもの。」らしいです。
「縄文時代の不思議なうつわ展」ですが、縄文時代は、時代が長いので6つの時期に分けられています。参考に年表をつけておきますね。
本題に戻って、「異形土器は、何に使われていたのか?」よくわからないようですが、「なにかの祭事に使われてたのではないか。」が、有力な説とのこと。
5000年以上前の人たちが、竪穴式住居の中で暮らしながら、どの様な祭事を、何のためにやってたのかは、興味をそそられます。
「異形土器展」では、東北、北海道、関東の遺跡群から発掘された、主に5種類の土器①香炉形土器、②異形台付土器、③注口土器、④ 下部単孔土器、⑤深鉢形土器が展示されていました。
中でも、私が興味を惹かれたのが、「下部単孔土器(下の方に穴が空いている土器)」です。
「現在の花瓶の様な形をしているのに、なんで、下の方に小指くらいの穴が空いているのだろう…。どう考えても、形的に水を入れる器(うつわ)だし、でも、穴が空いてるから、ここから水が漏れちゃうし…」
すっごく不思議に思ったので、一つ一つの土器をよ〜く眺めてまわりました。
ふと、壁にかかっているパネルを見て、「あぁ、そういうことね。」って、思いました。
要は、「下部単孔土器は、女性で、注口土器は、男性で、なんらかの神事のときに、使われていたのではないか。」です。
私的には、すっごく腑に落ちました。
人は、太古の昔から、子孫を残すために生まれてきた。
5000年前の人が、異形土器を使って、その行為を、なんらかの神事として行っていたことは、容易に想像できますものね。
今回、この「異形土器展」に行ったのは、私が、土器に関心があったわけではなく、
日曜日に、国立近代美術館で開催が始まった「ハニワと土偶の近代展」に行く予定でしたので、「ハニワ」と、「土器」は、私には同じようなものに思えましたので、その予習のつもりで来たんです。
今回、「異形土器展」で、「異形土器は、なにかの神事に使われてたようだ。」を、「ハニワも、なんらかの神事に、使われてたもの。」でしょうから、きっといい予習になったのではないかと思っています。
また、明日の展覧会雑感も書きますので、読んでくださいね。(^○^)
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