今回、ゴッホ展は、「家族がつないだ画家の夢」っていうサブタイトルが付いていました。
なんとなく、わかるようで、わからない副題と思いました。
もちろん、弟のテオは、「売れない画家ゴッホを経済的に支えた。」くらいのことは知ってましたが、それ以外のことは、まったく知りませんでした。
その程度の知識しかありませんでしたので、事前に予習したことは、
◯ 今回の美術展のホームページに書いてある内容を読んで、また、YouTubeを見て、テオの奥さんや、息子さんのウィレムが、ゴッホの死後、「ポスト印象派の巨匠として世界中に名声を高めた。」とのことが理解できました。
◯ 次に、Chat GPTにいろいろな質問をしました。
・明日、ゴッホ展に行くけど、鑑賞の仕方を教えて。
・ゴッホの絵の特徴は…?
なんて、一般的なことを聞きましたが、まぁ、一般的な回答が返ってきただけでした。
そんな時、ふと思った、こんな疑問をChat GPTに聞きました。
ここから、私なりに踏み込んだ質問をし始め、Chat GPTとの会話にのめり込んでいきました。
① そもそも、なんでゴッホは、画家を目指したの?
② ゴッホの絵は、生前に売れたの?
③ なんで、弟のテオは、ゴッホを支えたの?
④ テオは、いくつで死んだの?
⑤ テオは、お金持ちだったの?
⑥ テオの子どもは、テオが死ぬとき、何歳だったの?
⑦ なぜ、テオの奥さんのヨーは、ゴッホの作品を世間に知らしめようとしたの?
⑧ なぜ、甥のウィレムは、ゴッホ美術館を設立しようとしたの… 等々…
芸術とは、ちょっと違った、人間くさい質問を、いろいろとChat GPTにしました。
それらのChat GPTの回答は省略しますが、今回の予習のおかげで、
今回のサブタイトル「家族がつないだ画家の夢」を鑑賞する視点が持てたように思います。
9:00に上野駅に着き、09:10には、東京都美術館の列に並びました。
入場は、9:30〜1時間刻みの予約制ですので、並ばなくても入れますが、
もう、100人くらいは、並んでました。


私と一緒で、少しでも空いてる状況で絵を鑑賞したいと思ってるんだと思います。
【 鑑 賞 】
美術展を観終わったのが、11:15でしたので、2時間くらい居ました。
観終わった感想は、「なんか、ちょっと、疲れた…」って、感じです。
ゴッホは、よく「苦悩の画家」って言われるように、どの作品も暗いし、いろいろな人の肖像画も、それぞれの人の過ごしてきた生活の苦労が、顔のシワや表情に描かれてますので・・・
だから、「おもしろくない。」ではないですよ。
予習も含めて、ゴッホの苦悩、テオの苦労、奥さんのヨーの苦労に、ゴッホの甥で、ゴッホ美術館を、設立した、ウィレムの苦労なんかに、思いをはせてしまって、
「ちょっと、疲れた…」なんて感じたんだと思います。
最後の部屋の展示には、ゴッホが付き合っていた画家の作品が並べられ、その画家たちが、ゴッホの「革新的な絵画手法を尊敬して、真似てた。」とありました。
ゴッホの生前には、絵はほとんど売れませんでしたが、画家仲間からは、評価されてて、
さらに、テオはゴッホの生前から、経済的に、精神的に支え、
ゴッホ、テオの死後、奥さんのヨーは、1歳のウィレムを抱えて、ゴッホの残した900通の手紙を整理し、作品と関連ずけ、作品の価値を世の中に知らしめ、
ウィレムが、母親ヨーの意思を継ぎ、それらの貴重な作品を、「オランダの宝にすべき」と国に働きかけ…
一言で言えば、すべては、ゴッホの魅力(夢)に、みんなが惹かれた結果なんだろなぁなんて思いました。
ですので、今回のサブタイトル「家族がつないだ画家の夢」と書かれてる意味が分かったような気がしました。
いつもの美術展を観終わった後の感想とは、ずいぶん違いましたが、私の心に残る美術展になったことは間違いありません。
みなさんも、よかったら「ゴッホ展」行ってみてくださいね〜 (^。^)

【PS:観覧の最後に、巨大なスクリーンにゴッホの絵が、いろいろな手法で、拡大されたり、描かれたり、麦畑のカラスが飛んでるところが映し出される、3分くらいの没入シアターがあって、とてもおもしろかったですよ。】
【画家としての自画像】


【テオの奥さんのヨーと、弟のテオ】

【ヨーと、息子のウィレム】

【ゴッホ美術館を立ち上げた、晩年のウィレム】

【ウィレムが生まれたときに、ゴッホが、テオ家族に送った「アーモンドの花」】

【麦畑を飛びまわるカラス】

【ゴッホの顔がだんだんと出来上っていくさま】



コメント
直ちゃんさん、勉強熱心ですね。
最初の直ちゃんさんの顔が苦悩に満ちたゴッホの顔に重なって見えましたよ。
今はいい時代です。現代アートは生前から評価されますから
ボールド禿げ村さん、こんにちは。おっしゃるとおり、今は、いろいろな意味で「いい時代」ですよね。これからも、お互いに「いい時代」を満喫しましょうね。