文月(ふみつき)とは、七夕の行事に短冊に願い事を書く風習から、「文(手紙や詩歌)をしたためる月」などが「いわれ」とされているようです。
風情があっていいですね。
今、仕事が終わって、松戸に帰る常磐線の中です。
文月の「懐食みちば」では、大竹料理長が、どのような食材で、「文(お料理)」をしたためて下さるのか楽しみです。
(17:05 懐食みちばに到着)
まず、お店に入って、大竹料理長ほかの、スタッフのみなさんにご挨拶をして、席に座る前に、お花の写真をパシャリ。
今回は、ひまわりがメイン花で、お店の雰囲気を引き立ててました。

席に座ったら、Sさんが、「太田さん、すみません。今日、予約が取れて無かったので、急遽、私たち2名を入れてもらったんです…」って言われました。
私は、あんまり深く考えてませんでしたので、「でも、都合をつけて、入れてもらえて、良かったじゃないですか。」
なんて、その時は、それで、終わったつもりでした。
その後、私は、生ビール、Sさんは、ハイボールで、「今日も、お疲れさま」と乾杯して、
懐食みちばの「文月の夜席」」が始まりました。


まずは、
【座 付】
いつもの、「一番出し」
色を見て、香りを楽しんで、一口含み、下の横に流して、味を感じて…
「今月のお料理も、このお出しから、どんなお料理につながるのかなぁ…」なんて、想像しながら、頂きました。

その後は、いつもの、メニューにない、【健菜】から、
奥からトマトの水煮、ヤングコーン、巨峰、寒天、スナップエンドウ、お豆腐とヨーグルトソースに上にかかっているのは、海ぶどうです。なんとも、涼やかですよね。私的には、スナップエンドウの半身が見えている、このひと手間のあしらいに、グッと心が引かれました。

【前 菜】
左奥から、「小松菜のお浸し」、その右の赤いのは、冷やし茶碗蒸しの上に、トマトの裏ごししたのをのせ、その上にきざみ枝豆をのせたもの。
真ん中は、鯖寿司で、踊りミョウガと、もみじがアクセントに添えられてます。
左手前は、「蛸秘伝揚げ」で、タコを天ぷらのように揚げたものを、初めて食べました。タコのコリコリ感もあり、また、アツアツで美味しかったです。右手間へは、「懐食みちば」定番の「黄金チーズ」です。

生ビールを飲み干したので、次は、生レモンサワーにしました。

【御 椀】
お椀は、アイナメの「くず打ち」とのことでした。アイナメの切り身に「くず粉」をまぶして、それでゆで上げた、そんなお料理だそうで、今まで食べたことのない、アイナメの触感でした。あと、アイナメの下にとうがんと、手前にあわび茸、上に三つ葉を添えて、見えませんが、「柚子」が絞って入れたあるそうです。日本料理の用語として、柚子のような香りづけをすることを、「口(くち)を入れる。」と表現すると、大竹料理長が教えて下さいました。

このあたりで、生レモンサワーも飲み干してしまいましたので、次は、日本酒飲み比べにしました。

【刺 身】
本日の一番魚三種盛は、「中トロ」、「昆布〆のスズキ」、「ヒラマサ」です。
大竹料理長が、ヒラマサに包丁でき5mmくらいの切れ目を入れていたので、「なぜ?」ってお尋ねしたら、「表面の皮目に、少し切れ目を入れることで、皮の部分のコリコリ感が楽しめるんです。」とのことでしたので、早速、口に入れると、「なるほど!」って触感を感じられました。

日本酒を飲みながら、Sさんと、「やっぱりお刺身には、日本酒だよね~」なんて、話しながら、とろける中トロ、昆布香のスズキ、コリコリ触感のヒラマサを日本酒とともに楽しみました。
【揚 物】
私的に、今日のお料理の1番は、この揚げ物で、お料理名は、「鱧(はも)の袱紗(ふくさ)揚げ」です。
カットする前は一見、「大きな春巻き」のようで、それを4当分して、2切れ盛り付けて出てきました。

なにが、入っているんだろ・・・


中身は、鱧、いんげん、長芋、シイタケが入っていて、上に、梅肉がのせられ、手前に青じその素揚げ。横にゆかりが添えられ、食欲をそそるお料理でした。
やっぱり、「初物メニュー」は、口も心も惹かれます。
【煮 物】
煮物は、鮎そうめんでした。私は、この一皿を見て、「一幅の日本画」みたいだなぁ・・・なんて思って、食べる(この形を崩す)のが、もったいないなぁ・・・なんて思いました。
素材は、中川で取れた鮎に、油で揚げた茄子(茄子のオランダ煮)、オクラに、そうめん、手前の緑色の野菜は、「アユタデ」とのことでした。噛んでいると、だんだんと辛くなってくるんです。このそうめんのつゆには、魚醬が使われており、さっぱりですが、コクのあるつゆで、そうめんとの相性も抜群でした。

なんて、味わってたら日本酒飲み比べが無くなってしまったので、次のお料理を考えて赤ワインに。

【強 肴】
強肴は、「夏鴨のロースト」こちらは、「西洋画」といった趣で、私的には、手前に散らしてある「しその花」がとても可愛く、可憐な感じで気に入りました。
鴨は、低温ローストされていて、とろけるような触感で、奥の白いのは「焼き長ネギ」に、「揚げトマト」、「焼いたシシトウ」に、真ん中のオレンジ色は、「焼いたズッキーニ」で、右手前の卵焼きのようなのは、「和からしのムース」です。
夏鴨のローストももちろん美味しかったですが、焼かれたそれぞれの夏野菜も、個性的な味が感じられて、あらためて、「個々の野菜が本来持っている味」を感じられる一品でした。
【御食事】
季節の釜めしは、ホタテ+コーン釜飯でした。もちろんバターたっぷりの。もう、なにを食べても美味しかったですが、やっぱり、最後には、ご飯が食べたくなるんですよね。日本人だからでしょうか・・・


【水菓子】
と、言っておきながら、ご飯を食べた後は、やっぱり、甘いデザートが食べたくなるんですよね。今日のデザートは、手前は、「自家製わらびもち」 奥は、バニラアイスの上に「桃のコンポート」をのせ、奥に「マンゴーシャーベットにミント添え」
やっぱり、桃のコンポートは、とびっきり美味しかったです。

「文月の夜席」も、お腹いっぱい、心もいっぱいになりましたので、大満足で、出口のお会計に向かいました。
いつものように、Sさんが、ご自分の分を支払って、
その後、私が、自分の分を支払って、
預けてあったバッグとハットを受け取ってた時に、
Sさんが、お会計のテーブルの上に、紙幣を1枚置かれて、
「今日は、無理を言って席を作って頂きありがとうございました。これは、そのお礼の気持ちです。」
突然のことでしたので、私も振り返って、その紙幣を見て、最初、「千円札かな?」と思いましたが、よくよく見たら、「1万円札」でした。
「ヒェ〜、今日の1人分が、1万5,000円くらいなのに…」
お会計してた桜井さんが、大竹料理長を呼ばれ、大竹料理長もお礼を述べられてました。
いゃ〜、「Sさんみたいな、こんなカッコいいこと、私には出来ないなぁ…」なんて、思いながらお店を出ました。
その後、Sさんが、「ちょっと、アトレに寄って行きませんか?」なんて、誘われて…
「懐食みちば」の帰りに、酔っ払って、アトレに寄って、買い物(無駄遣い)しなかったためしは会いません…
なので、また、今日も、アトレで「ムダ遣い」しちゃいました。
明日からは、お酒を飲んだら、衝動買いしないように、目をつむって、寄り道せずに帰るようにしまぁ〜す。
みなさんが、つい、衝動買いしてしまうシチュエーションがありましたら、コメントで教えて下さいね〜
それでは、またね〜(^ω^)
コメント
私の衝動買いはこれです。
リシャールミル Richard Mille プレオウンド です。
金のケースに赤いベルトが特徴です。
7600万円でした。今度付けていきますね。